クラチャイダム成分詳解|クラチャイダムの成分解説・学術論文翻訳

クラチャイダムの成分・栄養素・効能を総まとめ

クラチャイダム成分詳解|クラチャイダムの成分解説・学術論文翻訳

クラチャイダムとは

クラチャイダムは、しょうがの一種です。タイが原産の黒いしょうがで、日本では黒生姜、黒ウコンなどと呼ばれていることもあります。

タイでは1000年前くらいから滋養強壮や精力増強のために選ばれていたもので、現地では精力アップ、体力アップを目的に薬草のような感覚で摂取されるようです。

クラチャイダムは学名Kaempferia parviflora、英語略称Krachaidum(KD)と呼ばれ、世界的に栄養素の研究や含有成分の研究が行われています。

そうした研究の中で、伝統的に体に良いと言われていた効果を裏付ける科学的根拠が着々と発見されており、クラチャイダムへの注目度もアップしています。

マカのように土地を不毛な農地にするほどのこともなく、栽培に関しても効率化できるため、新たなスーパーフードとしても注目されています。

仕事に疲れているときや、もうひと踏ん張り仕事に熱中したい時にも選ばれており、栄養ドリンク大国でもあるタイでは特に重宝されています。

高麗人参と合わせて利用されることも多く、まるで漢方薬のようなものとして愛されています。しょうがの一種なので、独特の香りや辛さ、苦味があり、消化不良の改善や免疫系の調整、疲労軽減、疲労回復サポート、血液の浄化サポートなども期待できます。

血液をきれいにしてくれたり、代謝を高めたりしてくれるので、間接的に美容効果や女性に多い冷え性などの解消、頭痛解消なども期待できます。

ダイエットと併用してクラチャイダムを継続して摂取すると、より痩せられるような体質を維持できるように変化し、健康面を支える栄養素と効果がある食材として注目され、サプリメントにも選ばれるようになりました。

クラチャイダムはアレルギー改善作用がある物質を含んでいる

以下の研究で、7種類のメトキシフラボン誘導体:methoxyflavone derivativesを同定したと発表されています。

5-hydroxy-3,7,3′,4′-tetramethoxyflavone
5-hydroxy-7-methoxyflavone
5-hydroxy-7,4′-dimethoxyflavone

これらのメトキシフラボン誘導体が人体においても抗アレルギー物質として作用し、タイなどで伝統的にアレルギー症状を落ち着かせるためにクラチャイダムが使用されてきていることに対し、科学的根拠が与えられたことになります。

このクラチャイダムによる抗アレルギー作用は、日本では花粉症やハウスダストアレルギーなどの軽減に働きかけてくれるかもしれません。

また、猫アレルギーの要因とされるFel d 1のようなアレルギー原因物質の働きも抑えて、猫アレルギーをもっと減らしてくれる方法の一つになるかもしれません。

アレルギー治療のためにすぐに応用できるわけではないのですが、食べることでアレルギーを予防できる、軽減できるという話に対しての根拠が一つ示された研究としてとても有意義な情報です。

Anti-allergic activity of compounds from Kaempferia parviflora
参考:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0378874107005909

クラチャイダムの良さが示されている

クラチャイダムが精力剤に選ばれるのは、そこに血行促進作用、スタミナ増強作用があるからなのですが、さらに上記のようなアレルギー症状の軽減などにも働きかけてくれて、マカや高麗人参に負けないくらいの作用が期待できるからです。

クラチャイダムのサプリメントは口コミではあまりパッとしないものがありますが、それはクラチャイダムの成分濃度と精製度合いの品質が悪いからでしょう。

市販されているクラチャイダムサプリメントでは、製造方法がまだ十分確立されているわけではないため、せっかくのクラチャイダムの有用成分をサプリメントに含ませられていない可能性があります。

処理の仕方を誤ると上記のような有益な成分が破壊されてしまいます。もしクラチャイダムを精力剤として利用したい場合、タイの現地で黒生姜やその粉末、現地で売っているサプリメントを購入すると良いかもしれません。

クラチャイダムサプリで利益を上げたいだけの会社では、本当に効果が出てくれるくらいにクラチャイダムの成分を含ませず、濃度を薄めて、少しでも利益が出せるようにいろいろと調整するものです。

原料も決して安価ではなく、簡単に手に入るものではないので、クラチャイダムを最優先で利用したい方は、自身で現物、素材そのものを食べるくらいにしたほうが良いです。

クラチャイダムの有用性を確かめる研究でも有用性が認められる

クラチャイダムのフラボノイド研究

クラチャイダムの健康作用や有用性を疑った研究者が行った研究では、11種類あると言われていたフラボノイドのうち2種類のフラボノイドが多く検出され、以下のものが主要成分、主要な有効成分なのではないかと示されました。

5,7-dimethoxyflavone
5,7,4′-trimethoxyflavone

研究で使用されたのはクラチャイダムの茎と根で、これらの2種類のフラボノイドが含まれている場合は、クラチャイダムサプリメントなどでも健康面、品質面で期待できそうだという結果になったようです。

この研究では、複数あると言われているクラチャイダムの有用成分のうち、2種類が最も濃度が高かったとしていますが、試料サンプルを更に増やしたり、データの数を増やすことでさらに正確な数値が出るでしょう。

葉などに含まれる成分なども分析することで、クラチャイダムの更に詳しい特性、特徴が発見できるでしょう。

Simultaneous identification and quantitation of 11 flavonoid constituents in Kaempferia parviflora by gas chromatography

参考:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S002196730700074X

抗真菌活性も発見されている

クラチャイダムに含まれているフラボノイドのうち、「5,7,4′-trimethoxyflavone」と「5,7,3′,4′-tetramethoxyflavone」に関しては熱帯熱マラリア原虫に対して抗プラスモジウム活性があることを示したと発表されています。

また、人のカンジダ症を引き起こすCandida albicansに対して、抗真菌活性を示し、抗マイコバクテリア活性も少しあることが判明しています。

細胞毒性は示さず、抗真菌活性、抗マイコバクテリア活性、抗プラスモジウム活性があるという非常に有益な食材であることがこの研究で示されています。

薬草としての利用価値があることを示し、真菌感染やカンジダ治療にも応用ができるということで、まさに言葉通りの薬草として1000年もタイで利用されてきたのにも納得できる結果です。

Bioactive flavonoids from Kaempferia parviflora
参考:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0367326X03002119

クラチャイダム原料の価格と栽培用苗の価格

クラチャイダムは「ebay」で素材をそのまま購入することが可能です。苗は1500円で10株ほど、クラチャイダムの塊3Bulbで1200円から2600円と比較的お手頃な価格で生きた素材を手に入れられます。

クラチャイダム苗は1500円

クラチャイダムの栽培用の苗は1本あたり150円ほどで、10株セットだと1500円ほどで購入できます。環境さえ整えられるとしたら、クラチャイダムを日本国内で自身で栽培して食べることも可能です。

プランターでも普通の生姜を栽培することはできるので、土作りさえ出来てしまうとクラチャイダム(黒ショウガ)の栽培も似たようなものです。

クラチャイダム3つ入り2600円

日本国内のスーパーで売っているしょうがは塊1つから3つで300円から500円くらいですが、クラチャイダムの場合は塊3つで2600円ほどします。

これは海外通販した場合の価格で、送料が加算されておそらく3000円オーバーくらいの価格で入手できるはずです。それよりもサプリメントで購入するか、手間ひまかけて自身で栽培して食べたほうが何百倍もお得で、健康にも良いです。

3 Bulbs KAEMPFERIA PARVIFLORA, Black Ginger Plant + Phytosanitary Certificate ##
参考:https://www.ebay.com/itm/3-Bulbs-KAEMPFERIA-PARVIFLORA-Black-Ginger-Plant-Phytosanitary-Certificate-/400325878032

日本でもクラチャイダムは法的にも栽培OK

クラチャイダムは熱帯の植物ですが、タイ以外では沖縄でも黒生姜として栽培されています。栽培条件として、土の温度は15度以上、日当たり良好で通気性もよく、深いプランターで石灰分多めの土、pH5.5から6.0ほどにするとよく育つと言われています。

日本の場合は冬場に温度が下がり過ぎてしまうので、屋内で日当たりの良い場所で空調を整えて温度管理して栽培することで、1年中栽培可能です。

しょうがに比べると高いクラチャイダムを自分で育てていつでも食べられるようになると、健康面にも良く、精力剤やクラチャイダムサプリメントに高いお金をかけずに済みます。

しかも、栽培したての栄養満点のクラチャイダムを自身で家庭菜園も可能です。栄養価も土作りの段階でしっかり栄養分を多くするとあとは勝手に育ってくれるので、効率も非常に良いものがあります。

クラチャイダムの応用と摂取方法

クラチャイダムの飲み方・摂取方法

クラチャイダムはタイ現地ではお湯に浸して煮出したり、クラチャイダムをお酒に入れて飲んだりしており、比較的飲み方の自由度は高いようです。

ビタミンなどよりもアミノ酸やフラボノイドなどの成分が多いとされており、クラチャイダムサプリメントも水、ぬるま湯でなくても、ある程度の作用は期待できるはずです。お茶で飲むのは避けたほうが良いのですが、それほどシビアなものではないです。

血液をきれいにし、肝臓の働きを助けてくれるため、老化防止や動脈硬化予防など血管の機能回復も期待できます。

ローズヒップやレモングラス、コリアンダーなどデトックスを助けてくれる食材を合わせていくことによって、さらなる健康向上が期待できるはずです。

素材のクラチャイダムを調理する場合

黒生姜、クラチャイダム原料を入手できる場合は、普通の生姜と同じように調理して食べると良いでしょう。お味噌汁に刻んで入れたり、魚料理に入れたり、時にはすりおろしてお刺身に添えたりして食べるのも良いでしょう。

栄養価の高いマグロなどと一緒に黒ショウガを食べるのも効果的かもしれません。

栄養を壊したくない場合は、やはり生で食べるのが一番なのですが、皮ごと食べられるわけではないのと、色が黒いので調理に工夫が必要です。

高温高圧で調理すると栄養が壊れてしまう事が多いので、低温でじっくりコトコト煮込んで調理するなど、若干は時間と手間をかけたほうが良さそうです。

また、細かく刻んだ黒生姜によると、納豆やお味噌汁、パスタやピザなどに合わせることも可能でしょう。

過剰摂取はしないように

クラチャイダムに含まれているのは主にアミノ酸なので、過剰摂取を心配するほど気をつけないといけない栄養分はありません

しかし、食べ過ぎ、飲み過ぎをすると体には良くない上に、無駄に栄養をとっても体に吸収されずに排泄されてしまうので、日々少しずつ摂取する事が重要です。

クラチャイダムのサプリメントを飲む時は指示された容量や飲み方を守り、バイアグラやレビトラなど医師に処方される薬を併用する際は、きちんと担当の医師や薬剤師に話を聞いて、アドバイスをもらうようにしましょう。

ほとんどはクラチャイダムくらいでは問題はないですが、他に併用している薬がある場合は、飲む量や1日の制限が付く可能性はあります。十分健康面に考慮してクラチャイダムを利用してみて下さい。

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