慢性腎臓病で起こるEDと対処・予防法|ED診療ガイドライン第3版を読んで
2022年12月16日
カテゴリー精力増強/ED
慢性腎臓病でEDが起こる理由
過度の飲酒と喫煙で腎臓病になる
腎臓は、体内の水分濃度をコントロールし、尿を分泌するのに必須の臓器です。
血液中の電解質なども濾し取って排泄できるようにする器官で、飲酒が多いとエタノールが体内でアセトアルデヒドに変化し、アセトアルデヒドは酢酸を経由して、二酸化炭素と水に分解されて体外に排出されていきます。
そのため、お酒を飲みすぎていると体が臭くなったり、酸欠気味になったり、眠くなったりすることがあります。腎臓にも負担がかかり、肝臓や心臓にも負荷がかかりすぎるので、大量にお酒を飲むのはあまり良いことではありません。
喫煙も同じく肺を通して血中にニコチンなどが取り込まれると肝臓や腎臓に悪影響があります。
しかし、適度な飲酒、1日にあまり酔わない程度のアルコール、お酒、缶ビール350ml缶1本分くらいであればそれほど腎臓に悪影響はなく、むしろ体の調子が良くなる可能性があります。
特にアルコールを少量摂取していたほうが尿に含まれるタンパク質の濃度が減るので、適度な飲酒なむしろ問題ないと考えるのが良いでしょう。
缶ビールの場合はアルコール濃度よりもプリン体のほうが体に良くないので、1週間のうちに2回はお酒を飲まない日を用意して、常に適量のお酒だけで追われるようにしましょう。
過度な飲酒を慢性的に続けていると、ストレス社会の現代では比較的すぐに慢性腎臓病のリスクが跳ね上がります。
運動不足とストレスも要因になる
運動不足に陥っていて、仕事のストレスも大きい場合、さまざまな悪影響を生じます。
体内では血行不良が起きて、老廃物や排泄すべき物質、一重項酸素、活性酸素などによる血行不良などを更に酷くさせて、肝臓にも腎臓にも大きな負荷をかけるようになります。
血液の流れが悪い場合、腎臓の濾過機能にも負荷がかかり、ろ過しきれないほどに血液がドロドロな状態では、腎臓も疲れてしまいます。
老廃物などがろ過しきれず、老廃物が混ざった血液が全身を巡っていると、当然体中のあちこちに以上が出てきてしまうため、血行不良は少しでも早く改善すべき症状です。
血液の流れが良くなり、じっとしている、座ってばかりいる状態に比べると、運動をすることは体温も、代謝も上がります。
筋肉も動かすので、体のあちこちに蓄積してしまっている老廃物や排泄すべき物質がしっかりと流れていくようになり、全身、血液共に若返りも多少期待できます。
長い期間だらけた生活によって末端に老廃物がたまっていると、それが徐々に肌や筋肉、神経を蝕んでいって、いずれは勃起不全のような症状にもつながってしまいます。
適度に運動し、しっかりと栄養バランスの取れた食事をするなど、健康的な生活によって勃起不全だけでなく、その他の病気も症状も予防できるでしょう。
塩分の多い食事も要因になる
塩分が多い食事は、血液中の電解質が多い状態を招くため、腎臓が通常よりも多く働くことになって強く負荷がかかることになります。
よけいに摂取した塩分を体外に排泄するため、腎臓の機能が使われて疲労してしまうと、他のもっとろ過しなければいけない物質のろ過が追いつかず、血液がどろどろした状態になってしまいます。
塩分、塩化ナトリウム、マグネシウムやカリウムなどは適度に摂取する必要がありますが、過剰摂取するのは良いことではありません。塩分が多い食事は血液の流れを悪くして、勃起不全を招く可能性があります。
塩分が多い食事を減らす事は最大の予防策です。市販の食事、弁当、おにぎりなどでは塩分を各自調整することができません。
自炊によって、塩分の少ない食材を自身で味付けして食べられるため、塩分のコントロールが自在になります。
自分で調理して食べるというのが最大の解決策ですが、自炊がどうしてもできない、自炊でも塩分の調整が苦手だという方は、最初からヴィーガンやベジタリアン向けの食事を意識して取るようにしましょう。
塩分は長期保存に必須のもので、保存が長くできるものほど塩分が多く入っています。大変でも自炊してすぐに食べる生活を心がけることで、勃起不全や高血圧、腎臓病は予防できます。
腎臓の役目と血液の関係
腎臓が弱くなってEDになる理由
腎臓は直接ペニスに影響しない臓器ですが、血液をきれいにするという腎臓の役目から考えると、全身の臓器は全て全く無関係というわけにはいきません。
肺がタバコの影響などで汚れていると、血液も酸素や二酸化炭素の濃度の調整がうまくでき無いことになります。
また、肝臓が弱いと血液の量も血液の浄化も追いつかず、腎臓が働かなければ尿をろ過できないことになります。そのため、体内に老廃物が残り、しばらく疲れが抜けない状態になり、血液はドロドロになります。
血液がしっかりとペニスにまで流れ込まなくなると、血液で勃起しているペニスも弱々しくなります。
ペニスの海綿体組織に血液が流れ込むことで勃起が起きるため、血液が良くない状態では、勃起不全になる可能性が高くなるのです。
もちろん、腎臓だけが急に悪くなるということはありません。予兆として慢性的な疲労、飲酒のしすぎ、肝臓への負担に伴う顔の赤さや手の赤さ、息切れや動悸など予兆となる症状はいくつかあります。
こうした症状があった場合には、腎臓や肝臓の病気をひどくしてしまう可能性があるため、早めに生活習慣を改善するようにしましょう。
セックスを全くしていないという期間が長くなっても、勃起不全のような状態になってしまうため、できるだけ夫婦で夜をともにする日も作り、健康も大切に、セックスも大切にするようにしてください。
腎臓で老廃物をろ過して血液をきれいにしている
腎臓は血液中の老廃物を減らし、体内の老廃物を減らす働きがあります。慢性腎臓病になるとろ過がうまくいかなくなるため、体内にあってはいけないものや、排泄しないといけないものを、体外に排泄できなくなってきます。
高齢になると腎臓の機能は弱ってきてしまうものなので、若いうちに無理をしすぎていると、そのせいで腎臓病を患ってしまう可能性があります。
そうなると人工透析をしないと生きられなくなって、勃起不全どころではなくなってしまいます。血液をきれいにしないと、ペニスに流れ込む血液も減ってしまって、勃起力が落ちてしまいます。
老廃物が少なくなる生活でED改善も早くなる
腎臓への負担を減らすには、添加物や保存料、塩分の少ない食生活を心がけ、少しでも内臓に負担がかからないようにする必要があります。
それまでに無理させてしまっていた人も、食生活を気をつけるだけで慢性腎臓病などのリスクはある程度抑えて、進行具合を食い止められるようになります。
ずっと塩分の多い食生活をしていると、ずっと負担がかかりすぎて、人工透析が必要になるまでの期間も短くなりますが、健康面に意識を向けることで、人工透析をできるだけ避けることが可能です。
老廃物をそもそも体内に入れないようにしていると、血液もきれいな状態が維持されるため、ED気味になってもすぐに改善できるでしょう。
塩分・喫煙・お酒を減らせば予防はOK
健康的な暮らしで腎臓は守れる
若い20代や30代のうちから健康的で、栄養バランスの取れている食生活を心がけていると、腎臓や肝臓がひどく悪くなることはありません。
慢性腎臓病になってしまうと、血液をどろどろにしてしまう成分を血液中からろ過する能力が落ちて、ペニスに血液がしっかり流れ込めなくなってしまいます。
ペニスに血液が流れ込まないわけではなく、ペニスに十分な血液が流れ込むまでに、途中の細くなっている血管や股関節、ズボンなどの圧迫で、流れ込む血液が抑え込まれている状態になってしまいます。
そのために勃起しづらくなってしまい、勃起の勢いがなくなります。一度勃起しても、ペニスに流れ込む血液の量が減ると、セックス中やオナニー中にペニスから血液が出ていってしまうので、勃起力も硬さも弱まってしまいます。
加齢とともに腎臓は弱くなるもの
年齢とともに腎臓も肝臓も弱くなってしまいます。加齢とともに起こる変化はどうしようもないことで、若いうちから意識して負担をかけないようにする以外に方法がありません。
中には生まれつき肝臓や腎臓が弱い人や、遺伝的に平均より若い年齢で問題が起きてしまう人もいます。
年齢を重ねていくと誰でもどこかに不具合が生じるので、事前に苦しい状態にならないで済むようにしっかりと健康を管理して、勃起不全も起こらないようにしましょう。
腎臓は特に、負担をかけていても痛みを感じない臓器なので、自分に甘くせず、生活スタイルを乱さないようにしましょう。
十分な睡眠ときれいな水分摂取がおすすめ
腎臓で老廃物や電解質をろ過できるようになるためには、水分摂取も大切です。
血液がドロドロになる理由は、添加物の多い食事や脂身の多い食事だけが要因ではなく、水分不足で血液中の成分濃度が相対的に高くなって、血液がどろどろになることもあります。
のどが渇いたと感じる前に、早めに水分を補給するようにし、1日に1.5Lは水分を補給するように心がけると、かなり状態は改善されます。
十分に寝て、体を休め、水分も適切に補給しておくと代謝がスムーズになって、腎臓への負担も少なくなります。十分な睡眠を取るだけでも多少解決できる場合がありますが、水分補給、ストレス軽減など心がけてみてください。
ED改善のためにバイアグラ摂取前にできること
バイアグラ常用は体に負担がかかるかも
バイアグラを勃起不全解消のために長く使用していると、当然効果が強い薬を使用していることになるため、体には負担がかかってしまいます。
バイアグラは一度飲んでから24時間以上時間を開けて飲まないといけないとされているくらい効果が大きいもので、血管拡張作用が強く出てしまうと頭痛や目眩などがひどくなってしまう事もあります。
人によっては鼻炎、目の見え方の違和感、耳の聞こえの悪さなども出てきてしまうため、バイアグラを毎日、隔日というように常用するのは避けたほうが良いです。
本当に必要なときにだけ、治療をすべきときにだけバイアグラを飲むようにしましょう。
慢性腎臓病が事前にわ買っているような場合、バイアグラ処方の時点で、あまり負担がかからないシアリスなどを勧められることが多いです。
しかし、バイアグラ処方時点でその腎臓の症状に気づいていなかった時、バイアグラを飲んでもあまり効果が出なかったり、バイアグラを飲んでから頻尿になったり、極端に頭痛になったりする可能性があります。
腎臓や肝臓に負担をかける生活をしてしまっていないか自覚し、もし腎臓に明らかに悪い場合、健康診断や献血で腎臓に問題があることがわかった場合には、先に医師に相談するようにして、無理なバイアグラ摂取はしないようにしましょう。
血液をきれいにすることを心がけて
バイアグラを飲みながら、勃起不全の根本原因を解消せずにいると、勃起不全はどんどんひどくなる可能性もあります。
慢性腎臓病が原因の場合には、早めに腎臓への負担を減らして、血液をサラサラにして、血行促進を考えないと勃起不全の解消を考える以前に、命の危険があるかもしれません。
血液がどろどろしている事が多いと、脳梗塞や心筋梗塞などいきなり危険な症状が出てしまうことがあるため、血液の若さ、きれいさは常に意識するようにしましょう。
血液をきれいにするためには玉ねぎやにんにく、長ネギ、ごぼうなど、様々な食材をバランス良く摂取し、DHAやEPAもしっかり補給できるマグロやサンマなども定期的に食べるようにすると良いでしょう。
運動習慣とセックス習慣を身につけて
勃起不全は、長い期間セックスをしていなくても起きてしまうことがあります。
また、現代人で勃起不全気味になる人の多くが運動不足も同時に抱えており、軽くでも筋トレや運動することで勃起不全にならずに済む可能性があります。
パートナーとのセックスをしていないと、精子を作る能力も低下してしまい、勃起力も落ちていってしまいます。できるだけ勃起不全解消のために、運動習慣を身につけ、バイアグラを飲まずに症状を改善できるのが理想です。
医師に相談した時点でも似たようなことを言われる可能性が高いのですが、完全に勃起不全になる前に、まだ勃起できるうちに運動習慣を身につけておきましょう。
運動習慣さえ身につけら、勃起力もそれだけで取り戻せすことにより、無理にお金をかけてバイアグラを飲まむことなく、自然にパートナーとのセックスを楽しめるようになるはずです。